JHD&Cとは?

JHD&Cは、寄付された髪だけで作った医療用ウィッグを頭髪に悩みを抱える18歳以下の子どもたちに無償提供している日本初のNPO法人です。SCROLL

JHD&C(ジャーダック)とは?

私たち Japan Hair Donation & Charity(JHD&C・通称ジャーダック)は、多くの方から寄せられる31cm(12インチ)以上の髪の毛だけを使って製作した医療用ウィッグ『Onewig(JIS規格取得)』を、頭髪に悩みを持つ18歳以下の子どもたちに無償提供している特定非営利活動法人です。
2009年9月、日本で初めて「ヘアドネーション」を専門に行う団体として誕生しました。

JHD&Cとは?

JHD&Cにウィッグを申し込む子どもたちは、脱毛症や無毛症、乏毛症などの疾病や外傷、または小児ガンなどの治療に伴う薬の副作用によって頭髪に悩みを抱えています。

「病気になる」「髪を失う」ことは、誰のせいでもありません。しかしそのことが遠因となって、学校生活や日々の暮らしをスムーズに送れないことがあります。ウィッグで全てが解決するわけではありませんが、ウィッグを身につけることで生まれる前向きな気持ちが治療やQOL(Quality of Life・生活の質)に良い影響を与え、少しでも子どもたちと家族のサポートになれたら。

髪に悩みを持つというだけで、子どもたちの持つ無限の可能性が閉ざされてしまわないように……そんな思いで活動を続けています。

これまでにJHD&Cからウィッグを受け取った子どもたちは、こう語ります。

「ウィッグのお陰で気軽に外出できるようになった」
「ウィッグをつけたことで、周囲の目が気にならなくなった」
「学校でも明るく振る舞えるようになった」

保護者の方からも、このようなお話を伺います。

「娘は毎日元気に楽しく学校へ通っています。ウィッグをつけて、鏡の前でセットする時間も長くなり、ヘアスタイルに合わせた洋服選びも楽しいようです。髪の毛の力ってすごいですね」
「ウィッグを手にしてから、娘は好きな色の衣服を身につけ、可愛いバッグや小物を欲しがるようになりました。ウィッグがきっかけで、今まで表に出せなかった部分を表現できたり、新しい自分を見つけることができたのなら、母親としてもすごく嬉しいです。」

いろんな髪型が個性として認められるように「髪がない」こともひとつの個性として受け入れられる、そんな多様性を認め合える成熟した社会を目指して、微力ながらも活動を続けていこうと考えています。

その先にはきっと、私たちが理想とする「必ずしもウィッグを必要としない社会」があると信じて。

団体概要

代表者メッセージ

渡辺貴一(代表理事)

2009年にJHD&C(ジャーダック)としてヘアドネーションをスタートしてから、2020年現在で12年目を迎えました。本当に多くの方々との様々な出会いがありました。皆さんとの出会い無しには「到底ここまで続けてこられなかった」というのが、正直な気持ちです。

特に2020年は、新型コロナウィルスによって世の中が一変しました。JHD&Cでも事務局を閉鎖、その間のヘアドネーションの受入を休止、ウィッグの提供も完全にストップしました。一時は、団体の解散もあり得る状況でしたが、レシピエント(ウィッグを受け取られる当事者)、ドナー双方からの「頑張って続けて欲しい」という声、また「活動の継続のために」と様々な形でご支援くださった皆さまに後押しされ現在に至っています。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます

私たちも「座して待つより今できることを」という決意で、パートナーカンパニーのアデランスさまと一緒に取組んだのが「非接触のメジャーメント(頭のサイズ計測)システム」でした。これにより、2020年秋からウィッグ提供を再開できる運びとなりました。また、自主的な予算確保を目指して立ち上げた「チャリティファンディング」は、寄付への依存度を減らしながら、安定した団体運営とウィッグ提供の継続に寄与しています。

コロナ禍の現在、昨日までの「当たり前」は無条件に続くものではないことを知り、いつにも増して「平凡な日常」のありがたさを感じています。 毎日の生活の中にこそ“平和”があり、安らぎがあるということを、今更ながら噛み締めています。

ウィッグを受取ることで、ヘアドネーションチャリティの輪をつないでくださるレシピエントの皆さま
ウィッグの素材として必要な長い髪のために、今も髪を伸ばしている皆さま
何年もかけて伸ばした髪の毛をご寄付くださるドナーの皆さま
シャンプーやグッズを通じて「髪を切らないヘアドネーション」にご協力くださるドナーの皆さま
全国から届けられる「髪」の開封仕分け作業を手伝ってくださるボランティアの皆さま
ヘアドネーションカットの技能を生かす形で、ドナーの想いに寄り添っておられる美容師の皆さま
技術力と強みを通じて、ジャーダックの活動を支えてくださる企業の皆さま
雨の日も風の日も、事務局にヘアドネーションを届けてくださる配送会社のスタッフさま
4名の職員
そして、妻と家族に心からの感謝を表明し、ご挨拶とさせていただきます。

2020年11月20日
ジャーダック代表
渡辺貴一

団体情報

名称

特定非営利活動法人 Japan Hair Donation & Charity
通称 NPO法人 JHD&C(ジャーダック)

住所

〒531-0072
大阪府大阪市北区豊崎3-8-18

役員

渡辺貴一(代表理事)

団体職員数

5名

事業内容

ヘアドネーションによる小児用医療用ウィッグ(JIS S9623)の無償提供

活動報告

活動計算書(PDF)

過去の事業報告書等、詳しくはこちら(内閣府NPOポータルサイト)

定款

定款(PDF)

代表対談

活動レポート

活動レポート一覧