オフィシャルレポート
REPORT オフィシャルレポート 2024 vol.04 三重県菰野町立菰野小学校3年生 出前授業
三重県菰野町立菰野小学校3年生 出前授業
2024年11月、三重県菰野(こもの)町立菰野小学校にて行われた出前授業で、JHD&C(ジャーダック)代表が講師を務めさせていただきました。
菰野小学校にはヘアドネーションに取り組んでいる生徒さんが居られ、3年生全体の総合の授業の一環として出前授業が実現しました。
当日は生徒さんが実際にウィッグを着用し、「なぜウィッグをつけて学校に行くのか」「もし自分に髪の毛がなかったらどう思うか」など、みんなで想像し、発表しあいました。
皆さんの気づきと意見の一部をご紹介します。
- ウィッグをつけてみた感想は?
- チクチクする
- 暑い
- 重い
- ウィッグが外れそうで不安
- 冬は暖かそうだけど、夏は暑そう
- 生まれかわったみたい
- かわいい、似合っている
- 合わない、別人に見える
- 脱ぎたい
- どうしてウィッグが必要だと思う?
- ウィッグをかぶると「毛がある状態」になれるから
- みんなと同じにしたいから
- いじめられるのが怖いから
- 笑われそうだから
- 変わり者扱いされるから
- 恥ずかしいから
- もし自分に髪の毛がなく、ウィッグをかぶっていたらどんな気持ちになると思う?
- じろじろ見られそう
- かわいい髪型だとほめてほしい
- いじめたり からかう人がいるかもしれない
- 自分だけ周りと違っていたらいやな気持ちになりそう
- 他の人が気づいていたらどうしよう
- 自分の髪型をどう思われるか不安
- そっとしておいてほしい、ウィッグについて触れてほしくない
そして今回の出前授業をふまえて、後日「振り返り」の授業が行われました。
授業後のアンケートの一部を抜粋してご紹介します。
- 「なんでウィッグが必要だと思う?」と聞いてくれた時、一生懸命考えることができた。
- はげのまま、学校に行きたくない。
- 髪の毛がなくてもウィッグがあれば勇気が持てると思う。
- もし自分が髪の毛がなくなったら、外を歩くのが恥ずかしいからウィッグが欲しいと思った。
- ウィッグをつけるのは簡単なやり方だと思った。
- 毎日、1日中ウィッグをかぶるのは大変だと思った。
- ウィッグをつけた時みんなに笑われて、不安感でいっぱいで授業中はずっとうずくまっていた。授業が終わって「外していいよ」と言われた瞬間にすぐに外してしまっていた。休み時間はほぼずっと落ち込んでいた。
- いつもと違う髪型だったので笑われないか心配だった。ウィッグをつけている人はいつもそうなんだなと思った。
- 実際にウィッグをつけている人は、初めは怖かっただろうなと思った。
- 同じ人間なのに、ウィッグを必要としているのが女の子の方が多いのは不思議に思った。
- 将来美容師さんになって助けてあげたいと思った。
- 自分は髪の毛は短いけど他にできることを手伝いたいと思った。
- この学校にもヘアドネーションに協力してる子がいるのを知って、びっくりした。
- ヘアドネーションは助け合いだと思った。
- ヘアドネーションをしたことがあるが、知らないことがいっぱいあってびっくりした。
- 自分も寄付したいと思った。
- 全員にこのことが伝わるといいのになと思った。
- 難しかった。でも今日勉強したことをずっと頭に入れておきたい。
ウィッグの試着体験を通して、日常的にウィッグを着用している子どもたちの環境や状況を実感を持って想像し、「みんなが嫌な思いをしないためにどうしたらいいのだろう?」を考えるきっかけの時間となりましたら幸いです。
JHD&Cではヘアドネーションを通して、ウィッグが必要とされるのはなぜ?多様性や選択肢とは?見た目の問題とは?このような社会の背景も含めて皆さんと考えています。
菰野小学校の皆さま、授業に取り組んでくださった生徒の皆さま、ありがとうございました。
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