オフィシャルレポート
REPORT
オフィシャルレポート 2018 vol.03
淀中ブロック健全育成学習会
ヘアドネーション講演会
淀中ブロック健全育成学習会
ヘアドネーション講演会
2018(平成30)年12月12日(水)、
大阪市立淀中学校において、当団体代表が講演をさせていただきました。
当日の様子
校区の小学校のPTA役員の方が、当団体が紹介されている新聞記事をご覧になり、ぜひ青少年健全育成学習会に招聘したいとのお申し出があったことから実現に至った今回の講演。
教育の最前線で、または家庭や地域で、最も子どもたちと身近に接する大人の方々に向けて話す、とても貴重な時間となりました。
まずは、スライドを用いて、簡単にJHD&Cの活動内容をご紹介。
老若男女様々な参加者の皆さまが、あらかじめお配りしたパンフレットを興味深くご覧になりながら、熱心に耳を傾けてくださっています。
ヘアドネーションとは何か、どうやったら参加できるのか、メディカル・ウィッグとは何か?…などなど、聞いたことはあるけれど、詳しいことはよく分からない「ヘアドネーション」という新しいチャリティについての説明を行いました。
講演ではいつも、ホームページではご紹介することのできないレシピエント(ウィッグを受け取る子どもたち)のエピソードを、個人情報が分からないようにお話ししています。
そんな中、「どうしてウィッグを着けるのだと思いますか?」という問いかけに対して、非常に印象的な回答をした女性がいらっしゃいました。
「そんなの、仕方なく着けているに決まってるじゃないの」
端的に、的確にお答えになったこの女性。
講演終了後にそっと声をかけてくださった彼女は「今日のお話は、少し辛かったわ」と、自身もウィッグユーザーであることを明かしてくださいました。
「私はもう歳だし気にしてないけど、本当は、ウィッグを着けているよって気軽に話せる世の中だったらなと思うわ」
それはまさに、私たちが活動を続ける中で常に感じていることでした。
ウィッグを着けても着けなくても、髪の毛があろうがなかろうが、他人の目を気にせず思いのままに振る舞える社会。それは他者に対して寛容であると同時に、自分自身が許容される社会でもあると私たちは考えます。
もちろん感じ方は人それぞれで、誰しもがこの考え方に共感するわけではありませんが、ウィッグユーザーという立場から社会と向き合い、自分なりの答えを伝えてくださったこの女性は、軽やかにおしゃれを楽しむ魅力的な女性でした。
1時間の講演ののち、今回のきっかけとなってくださったPTA役員の方々、そして淀中学校の校長先生にご挨拶をして、私たちは会場を後にしました。
ご参加になった皆さまにとって、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
このたびご協力くださった全ての皆さまに、心より感謝申し上げます。
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淀中学校区では、地域の子どもたちの健全育成のために、校区の3小学校(大和田小学校、川北小学校、出来島小学校)と市立の大和田幼稚園の5校園で「淀中ブロック連絡協議会」を編成し、年に2回、教職員・PTA役員・地域諸団体の代表の方々および西淀川区役所教育支援担当者を招いて「淀中ブロック青少年健全育成学習会」を開催されています。